頻尿・膀胱炎・尿道炎に効果がある身近な植物

サンシュユ
上の写真はｻﾝｼｭユの花、園芸植物として市販されています。
秋、赤熟した果実の種を除いて、果肉を日干しにします。これを生薬名で、山茱萸(さんしゅゆ)と言います。

利用法：頻尿には山茱萸３−５グラムを１日量として煎じ、３回に分けて飲みます

ニラ
上の写真はニラの花
９月頃、種子が自然落下する前に種子を採って日干しにします。
茎葉の陰干しを生薬名で、韮白(きょうはく)、種子の日干しを韮子(きょうし)と言います。

利用法：頻尿には韮子５−１０グラムを１日量として煎じ、３回に分けて飲みます

アケビ
上の写真は、５つ葉アケビの花
自生は山間部ですが、園芸店などで苗木が販売されています。生け垣に植えている家もあり、探せば身近にあります。
３つ葉、５つ葉と種類はありますが、薬効は同じです。
初夏、花が咲いている頃に太い茎を採取し、樹皮をはぎ、３日ほど日干しにして保存します。これを生薬名で木通（もくつう）と言います。

利用法：１日３−６グラムを煎じて、３回に分け、食後に飲みます。
尿の出が良くなりますが、１０倍以上の量を飲むと、腎機能不全に陥ることがあります。
煎じた液には、グラム陽性のかん菌、赤痢菌、皮膚真菌類などに抗菌作用があります。

＊生薬名「木通(もくつう)」で漢方薬局で入手でます。

ナデシコ秋の七草の１つです。
秋、果実を乾燥させて種子を取って日干しにします。これを生薬名で、瞿麦子(くばくし)と言います。

利用法：瞿麦子６−８グラムを１日量として３回に分けて飲みます。
妊婦は禁忌

ノカンゾウ山野の湿り気のある所に自生しています。
花を観賞するために売られている場合があります。
夏から秋、根を採取して日干しにします。

利用法：２０〜３０グラムを１日量としてして煎じ、３回に分けて飲みます

ガマ下の写真は、ガマの穂

「因幡の白兎」のお話に出てくるガマです。池や沼に自生しています。
夏、雄花穂が咲く頃に、雄花穂を紙袋に入れて振って花粉を採取します。この花粉を乾かしたものを「蒲黄」と言います。

利用法：蒲黄８グラムを緩した酒で服用します